[イタリア]フランス式交渉術

一応カウンターのお姉さんに、イタリアから積んだ積荷が迷子にならないようにお願いした。
行列する必要は無くなった、ということでなんとかベンチをゲットして一息つく。
でも飛行機が飛ぶ保証も、それに乗れる保証も全くない。
明日の便に変えるならホテルのチケットとXXXユーロ出すわ、と説明はされたが
明日の便に乗れる保証もないのだ。
なんとか本日の便に滑り込みたい。

朝、無駄に早起きした上にきちんと朝食を取っておらず
お腹が空いてきた我々は飲み物と軽い食べ物を調達して心を落ち着け
巨大な出発情報を表示する掲示板を見上げた。
すると、NARITAの表示の脇の表示がBOARDINGになっている。


待って、乗る!それに乗りマース!


まだ「詳しい人」とやらの説明を受けていない我々はとりあえずカウンターへ向かった。
長い間並びながら人々を観察して学んだのだ。
とりあえず、割り込んで職員に声をかけたもん勝ちだということを。
そして並んでいる人々の鋭い視線に気がつかない振りをしながら
「あの人に聞いてくれ」という人を3人くらい渡りあるった挙句
隅っこのカウンターで搭乗券が発行されているところにたどり着いた。


アナウンスしてくれよ・・・


もはや怒りよりも嘆きの心境である。
そこでカウンターをやや遠巻きにしている日本人の間をかいくぐり
搭乗券をめくっている女性にWaitingListにのっていることを示すチケットを差し出した。
なんて説明したらいいのか、よく分からないのでとりあえずモノを出した、という感じだ。
しかし、これで正解だったらしく「You are on waitnig list?」というと
バタバタと処理をはじめ、それから10分以内に搭乗券を手にすることができたのである。
後ろにいた人々がこの強引なやり口をみて殺到してきたのは言うまでも無い。


その後セキュリティと出国審査をサラリを終えて飛行機に乗ったのはLastCallのときだった。
座って10分か20分でドアが閉まったようだったのでギリギリセーフだったわけだ。
もし、もっとしっかり腹ごしらえしようとしてたら乗り遅れてたね。
飛行機には空席がいくつかあり、明らかに乗り遅れたものと思われたし。
怖い、怖い。


フライトアナウンスによると、今日は通常通りの乗員がそろわず
通常通りのサービスができない、と言っていたが無事飛んでくれればそれでいい。
ご飯にHot mealがなかったけど、我慢した。
そうして疲れきって眠りに落ちているあいだに成田へ帰ってきた。
あー、帰れてよかった。


ちなみに翌日の同時に跳ぶ予定だった便は欠航したらしい。
本当に一つ乗り遅れていたら2泊延長させられるとこだった。
いや、それでも次の飛行機に乗れたかどうか・・・。思い出しても冷や汗。
この帰りほど一人旅じゃなくてよかった〜、と思ったことはない。
一人だったらパニックだった。
ああ、怖い。


こうして最後までドタバタのままに女二人旅は終了した。
教訓:
シーズンオフの旅行では想定外の事態に気をつけよう。